茶室と現代美術
茶の湯文化が人々の暮らしに根付く町、岡山県倉敷市玉島。
この町の茶の湯文化は200年以上の歴史があり、最盛期には町全体で400もの茶室があったといわれ、現在でも40ほどの茶室が残っているのが確認されている。限られたエリアにこれだけの茶室が現存する例は全国的に見ても稀である。
そんな背景を持つ玉島で、岡山四大茶会のひとつである良寛茶会が行われる円通寺をはじめ、町に残る茶室のいくつかを活用した展覧会「茶室と現代美術」が開催された。
身近な、遠い、ものごとの話
玉島高校茶道部の生徒たちの協力を得て行ったプロジェクト。
茶道部で普段使用している茶道具を、生徒たちにスマートフォンアプリで3Dスキャンをしてもらい、そのデータから3Dプリンターで茶道具をプリントアウトする。
実際にその3D茶道具を使った茶会を開き、亭主側と客側の2方向に焦点を合わせて、スマートフォンでタイムラプス動画を撮影し、映像作品を制作した。
会場となった茶室で3D茶道具と映像作品を、茶会をイメージした形で公開した。
サイズ:展示空間に依存
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素材:iPhone、樹脂、抹茶、茶道具
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制作年:2019年
出展:茶室と現代美術
滄浪亭の光の話
この滄浪亭も玉島に残る茶室のひとつ。
藪内流という流派の様式で120年以上前に建てられたものである。藪内流では茶室に七つの光の採り口を設けることが基本とされており、当初はこの茶室もその理念に基づいて造られていたのだが、ある諸事情で茶室の大きな特徴でもある躙り口を取り壊してしまったため、現在では光の採り口が六つとなってしまっている。
今回はその躙り口を照明作品で再現し、失われてしまった七つ目の光を復活させた。
サイズ:H66×W63×D2(cm)
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素材:木材、LEDライト、シリコン、布
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制作年:2019年
出展:茶室と現代美術