結界を見るための

展覧会などではしばしば、展示品の周りにロープなどで囲いが設けられる場合がある。この囲いは「結界」と呼ばれていて、作品や鑑賞者の安全確保・防犯の役割を担っており、本作品を発表したART PROJECT TAKASAKIでもそれは活用されている。
 
一方で、結界は作品を鑑賞するうえでは邪魔な存在であり、また、作品と鑑賞者、あるいは作品と展示空間との間に隔たりを感じさせてしまう、というデメリットも持ち合わせている。結界の使用には「作品・鑑賞者の保護」と「理想的・完全な形で作品を見せる」というジレンマが付きまとう。
 
本作では、このジレンマを払拭するために、「むしろ結界を設けることで、完全な形となる」作品を展開することとした。

サイズ:展示空間に依存 素材:木材、コンクリート、チェーン、アルミ 制作年:2025年

出展:ART PROJECT TAKASAKI 2025