2023-07 個展「或る書道家の個展、2022年7月」
展覧会を展示する。
作品発表にあたっては、《会場で作品を見せる》というよりも《会場そのものを見せる》ということを常に意識している。
視覚的にだけではなく、その場の内面や背景にまで目が向くような仕組みを試みている。
ちょうど一年前、個展会場となったDouble Tall Art and Espresso Barでは、書道家・市川雄大氏の個展 「一雫」 が開催されていた。
市川氏は書道家という活動の傍ら、ここでバリスタとしてもカウンターに立っている。日常的にこの場に身を置く彼が個展を開催する、というのは、他の表現者が行うそれとは、空間に対する解像度や展覧会の意味合いが大きく変わってくるものだろうと考えた。
展覧会期間中、彼は毎日ギャラリーに滞在し、自身が作ったドリンクを提供したり、書道用具も用意して、来場者の希望する言葉をその場でポストカードや半紙に書いて渡すなど、訪れた人々に特別な時間と経験を与えていた。
また、市川氏の活動はいわゆる一般的な書道家の範囲に留まらず、紙職人、ワークショップ、ダンスや音楽などの他領域とのコラボパフォーマンスと幅が広い。これは、エスプレッソバルとギャラリーの二つの顔を持ち、様々なジャンルの展覧会やパフォーマンス、ライブ、イベントが行われる、Double Tall Art and Espresso Barの多様性との共通性も感じさせる。
今回の個展では、この一年前の市川雄大氏の展覧会を、「寸法立体」という鮫島独自の視点と手法で再現することで、Double Tall Art and Espresso Barという場自体を表現する。
展覧会ではAR技術を活用し、スマートフォンやタブレットを作品にかざすことで、モチーフとなった市川雄大氏の書道作品が浮かび上がるようになっていた。
サイズ:展示空間に依存
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素材:木材、アクリル、AR
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制作年:2023年
会場:Double Tall Art and Espresso Bar