寸法立体 -関根貴之氏の絵画群-
展覧会時に同一のスペースで展示されていた、関根貴之氏の絵画作品の寸法をモチーフとし、通常平面として考えられている絵画を立体物として捉えたインスタレーション作品。
日本国内で一般的に絵画の支持体として使われるキャンバスのサイズは、アルファベットのF・P・M・Sと数字による号数で規格化されている。それぞれのアルファベットは描くモチーフ、Figure人物・Paysage風景・Marine海景・Square正方形に適した比率を表していて、号数が大きくなればなるほどサイズも大きいものとなる。
主に立体作品を制作している自分にとっては、このような規格サイズという概念は馴染みの薄いものであり、同時に興味深く感じるものでもあった。絵画作品を構成する大事な要素でありながら、普段意識して見られることのないキャンバスというものに、焦点を当てた作品を展開した。