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八百万シリーズ

 「八百万」と書いて「やおよろず」。その機能を失い打ち捨てられた機械や道具などの部品と、人が強固な建造物を建てるために生み出した人造石であるコンクリート・モルタルとを組み合わせて、現代社会の中に佇む新たな神様を作り出していく。

祖母のミシン

 幼いころ両親は共働きで、保育園には毎日祖母が迎えに来てくれていた。両親が帰ってくるまでの間も祖母に面倒を見てもらっていた。裁縫を得意としていて、彼女自身の身の回りのものはもちろんのこと、僕の保育園や小学校で使う小物などもこのミシン台で作ってくれた。靴袋や布団カバー、ランチョンマットなど。
 祖母が死去してから25年が経った。その間ミシンは使われることなく部屋の隅に佇んでいた。引き出しには当時祖母が使っていた針や糸などの道具がそのまま残されている。シンガー社製、1920年代に製造されたもの。

人・地域との関連 岡山県、玉島

 素材となる廃材が使われていた家や建物や土地に根付いた神様を生み出し、その場所に展示(安置)をする。岡山県の玉島という江戸時代の情緒が残る地域での展覧会では、地元の木工作家である守屋さんから不要になった電気のこぎり、電気ドリル、チェーンノミを、玉島で病院を営む安原さんからは古いタイプライターを頂き、それらを素材として作品を制作した。