sarushima

Sense Island -感覚の島- 暗闇の美術島 2021

東京湾唯一の自然島“猿島”で開催された展覧会。
開場時間は夜のみで、鑑賞者は携帯電話を自身で封印し、小さい懐中電灯を携えて島内を巡る。猿島には街灯が無く、夜の静寂と暗闇を感じながら点在するアートを体感することで、人間本来の感覚を呼び覚ます特別な体験となる。

 

猿の居ない猿島

この「1」と「0」の羅列を、Shift_JISという文字コードを用いてコンピューターに読み込むと、「猿の居ない猿島」という文章になる。

そう、猿島に猿は生息していない。

 

Shift_JISは過去の遺物になりつつある古い文字コードである。
現在主流になっているUnicodeの環境下に持ち出すと、文字化けなどを起こしてしまう。

猿島はかつて、東京湾を守る要塞の島であった。
現在は国指定史跡となっていて、島内からは小石ひとつ、葉一枚であっても持ち出してはいけない。

 

これらの数字はれんがを並べて造られている。

猿島の要塞跡は、フランス積という技法で建造されている、国内ではとても希少なれんが建築物である。

H450×W800×D400(cm)
木材, 軽量レンガ, ワイヤー
2022