Unraveling the mountain

山を解く

神戸市六甲山で開催された、六甲ミーツ・アート 芸術散歩2023 beyond参加作品。
現実世界に等高線を実体化させたインスタレーション。

等高線とは同じ標高地点を結んだ線で、山や谷などの地表の起伏を示すときに用いられるもの。線の間隔が狭いところは急斜面で、間隔が広い所は緩やかな地形であることが分かる。登山で使用する地図には必ず記入されている。
本作品では等高線の主曲線(細い線)を50cm、計曲線(太い線)を2mに設定し、計曲線部分には822、824というその場の標高を示す数字も出現させた。国土地理院のデータを基に、会場となった植物園内の標高と等高線の形状を算出した。

六甲山への道中、六甲道駅から六甲ケーブルへ向かうバスの中、坂道をグングンと登っていくその様子に「ああ、ここは【山】なんだなぁ」という実感が湧きあがり、この感覚を作品へと昇華できないかと考えた。
六甲道駅の標高は約25m、六甲ケーブル下駅は約250m、六甲山頂は931mである。

木材, アクリル, AR
2023